■米麹を発酵させた甘酒
「甘酒」米麹を発酵させたものです。
甘酒は酒という字が付いていますが、アルコールは一切含まれていません。
ここでいう甘酒は「麹を発酵させて作ったもの」をいいます。
他に、酒の粕に砂糖を加えたものも甘酒と言われていますが、江戸時代から受け継がれた甘酒は、米麹を発酵させたものです。
酒粕にもいろいろな効能がありますが、今回は、米麹の甘酒のお話。
発酵食品が体に良いことは知られていますが、米麹甘酒は、麹に由来する「食物繊維」「オリゴ糖」が腸内環境を整えてくれます。
そのため便秘や肌荒れなどを予防・改善し、体内の有害物質の排出に役立ちます。
米麹甘酒は天然の必須アミノ酸を最も多く含む飲物です。
人間の身体は約20種類のアミノ酸で構成されているといわれています。
そのうち9種類は体内で作ることができず、食事からとらなくてはいけない『必須アミノ酸』。
米麹甘酒は9種類の必須アミノ酸を網羅している上、さらに他のアミノ酸も摂取できます。
米麹甘酒の成分はすごいんです。
■甘酒には2種類ある
さきほども触れましたが、甘酒には2種類あります。
1.酒の粕に砂糖を加えたもの
2.麹を発酵させて作ったもの
酒粕の甘酒はアルコール臭さやクセがあります。甘味は砂糖でつけます。
米麹の甘酒は砂糖を全く使わない麹の甘味です。
醗酵食品だけに麹の力を十二分に発揮できます。
米麹の甘酒は、アルコールが含まれていないので、お子様でも安心して飲むことができます。
私は、お酒の香りもすきなので、酒粕の甘酒も好んで飲みます。
酒粕にも効用はいろいろあるんですよ。
それについては、後日。
■本格的に麹から米麹の甘酒を家で作ってみよう
麹(こうじ)とお粥で、本格的な甘酒を作ることができます。
炊飯器の保温機能を使います。誰にでも簡単に、本物の甘酒を作ることができます。
- ボール(大)
- 電気炊飯器(保温ができるもの)
- 米麹 × 500g(小袋)
- もち米、またはうるち米4合
- 棒温度計
- しゃもじ
- 甘酒用の餅米を4合洗う。
- 水は5合の線まで入れて、炊飯器のスイッチを入れる。
- 米糀500gをもみほぐし、固まりがないようバラバラにする。
※ここから棒温度計が大活躍!
美味しい甘酒の為に温度の確認をしましょう。- 甘酒用の餅米が炊けたら、70℃くらいになるまで混ぜて冷やす。
- 温度が70℃ほどになったら、もみほぐしていたこうじを入れる。
- こうじと良く混ぜ合わせて、だいたい60℃ぐらいまで下げる。
- 60℃になったら、布巾をかけ、炊飯器のふたは開けたままか、
お箸などをはさんで軽く閉じます。美味しい甘酒の準備は完了!- 1~2時間たったら様子を見て、しゃもじでよく混ぜましょう。
※美味しい甘酒が出来る温度は50℃から60℃です。
温度が高いようなら、かき混ぜながら調整します。- 5~6時間たったらもう一度、よく混ぜます。
時々かき混ぜて味見をして下さい。甘くなりかかっています。- 10時間後、お待たせしました!おいしい甘酒の出来上がり。
・保存容器に入れるのは5~6時間後、熱が取れてからにします。
・甘酒は、冷蔵庫で1週間、冷凍庫で一ヶ月ほど保存できます。
・おなべに入れて弱火でとろとろと温めて飲むと美味しいです。
・甘酒とお湯を1対1の割合にして、レンジで1分温めてもOK。
・そのままジャムのように何かにつけて食べても美味しいです。
・よくすり潰して砂糖の代わりに料理に使うとまろやかです。
・お酒や焼酎で割って飲んでも美味しいです。
以下のサイトを参考にさせていただきました。
「麹屋本店」
米麹は、ネットで購入することができます。